2017年8月4日更新
中国実装業者に何度か発注した時に起こったり思ったことなどをつらつらとまとめたものです。参考になれば幸いです。
不良を減らしたいのなら、はじめから中国実装業者を使うべきではありません。
「不良品は必ずある」と思ったほうが精神的に楽です。
必要とする数よりも少し多めに作ると良いと思います。
少なからず手間は掛かりますので、本当に手間を無くしたいのならお金を掛けるとかしましょう。
英語?ぐぐる翻訳でだいじょぶ。再翻訳しても変な言い回しにならないようにしましょう。
基板だけ製作したものと大差はありませんが、不良の基板を使用されたことがあります。
100%
E-TESTすること。とか、修正した基板は使用するな。とか指示しておくと少しマシ。
製造指示書はなるべく細かく指定しておきましょう。
ICの向きや、極性のある部品などは画像を付けてわかりやすくするなどしておくと良いです。
全ての部品を依頼主が納入する場合は特に気にする点はありませんが、実装業者に調達を依頼する場合は安価に済む様に部品が変更されて見積もりされることが殆どです。
変更されて欲しくない部品は「BOMでわかりやすく指定」しておくと良いです。
なお、業者によりますが変更された部品がわかる業者とわからない業者がありました。
変えても大して問題ないとか、極端に安くなるとかでもないなら全て指定したほうが安心。
ちなみに、こちらから部品を送るのは地味に面倒です…。
後述しますが梱包が割といい加減ですので、壊れにくい形の部品を使うようにしておいたほうが安心です。
SMD部品で構成できるなら全てSMDにしたほうが何かと良いです。リフローだけで済むのなら洗浄せずに済みます。
DIP部品の場合は手ハンダで実装されたりするようで、フラックスの洗浄が必要になります。
コネクタ類は実装時に曲がらないようにガイドが付いたものを使うとか、後で自分で実装するとか工夫したほうが良いでしょう。
大体は綺麗に配置されますが、時々斜めなどにずれていたりします。
0.5mmピッチや、裏面にしかパッドがないようなものもリフローなら大体大丈夫な感じ。
実装後は基本的に目視検査のみです。
目視で不良の場合は手ハンダ等で修正されていますが、微妙に浮いてるなどの目視ではわからないハンダ不良もあります。
納品後に基板のテストが出来るのであれば、全数テストしておくほうが安全です。テストには検査用治具を作っておくと便利です。
SMDのみの場合はほぼ無洗浄で送られてきます。
ハンダ修正やDIP部品の場合は洗浄してくれたりしますが、基本的にテキトーな感じです。
フラックス残滓はよくあること。
何で洗浄したかわからないけどラジアルコンデンサの文字が溶けてたとかありました。
洗浄が不要になるようにSMD部品だけで済むならそちらの方が良いと思います。
それでも汚れていたりしますので、納品後の検品ついでに洗浄すると良いでしょう。
箱のサイズや重量をケチるためかわかりませんが、ESDバッグに入れた程度で雑に箱に入れて送ってくることがあります。
梱包が雑すぎてインダクタが欠けてしまい、大半を交換する羽目になったこともあります。無駄に部品代も掛かってしまい散々でした。
あらかじめ梱包は丁寧になるようにお願いしておくと良いです。きっちり。